OPIAO (Only Positivity In and Out)

アメリカのユーモアアカデミィという『ユーモアをまじめに勉強する会』の今月の勉強会はとても考えさせられる内容だった。

 

生徒が毎月ファシリテイターとして会をリードする。きのうのファシリテイターはRon。たぶん70代後半のユーモアたっぷりの男性。彼が自分が大事にしているオリジナルな言葉があるという。

OPIAO (実際の発音はOPIOだけだったと思う。)

 

Only Positivity In and Out   簡単にいうと 自分から発するもの、自分に入ってくるもの全部ポジティブなものにする。 ということだという。

 

すると子育てで悩むことが多く、毎日10代の二人の子どもを持つママのメンバーは、「朝学校に連れて行くだけで自分はネガティブなエネルギーを発してしまうわ。こんな状況では、どうやってポジティブなエネルギーを入れて、出したらいいのかお手上げよ。」と、冗談っぽくお悩み相談をするあたりは、さすがユーモアアカデミィの生徒だわ。

 

するともっと深刻な状況にあるもうひとりのユーモアアカデミィの上段者が(深刻な悩みだったのでここでは名前を伏せておきます。)ネガティブなエネルギーを感じることは大事なことだと言ってきました。

 

実はわたしもそう思っていて、いつもいつもポジティブだけが正しいとは言えない状況の人もいるよね。ポジティブの中にいられるということはとっても幸せなこと。そして OPIO って言い合える仲間がいるってことがすばらしい。そう思います。ネガティブなエネルギーはたしかにポジティブなエネルギーを吸い取ってしまうこともあるけれど、状況によっては、まず自分のネガティブなエネルギーと向き合うことも大事なのかな。と。

 

そしてそれってバランスの問題だとも思いました。そんなことを思いながら、みんなの発言をきいていたら、あっという間にお開きの時間・・・ あー。発言すればよかった。 ちょっと後悔。そこでここに備忘録じゃないけれど、書くことにしたのです。

 

あ、そうだ。Chat GPT先生はなんと言うだろう? 私の質問はこれ:

 

Being positive or thinking positively is a great way to live life, but as human beings, we face difficulties where it can be challenging to maintain a positive outlook. In such cases, is it better to force ourselves into positivity, or is it okay to experience negativity?

 

 

ポジティブでいたり、ポジティブな考えをして生活するということはすばらしいこと。でも人間である以上、ときにはそれが難しい状況のときだってあるよね。そんなときでも、ポジティブさを無理強いしたほうがいいのですか?それともネガティブな感情を持ってもOKですか? 

すると先生の答えは秀逸でした。日本語で要約するとこんな感じ。

 

 

 

ポジティブな考え方とネガティブな感情を認識するバランスを取ることが重要。困難な状況に直面する際にいつもポジティブであることを期待するのは現実的ではない。ネガティブな感情を感じることも自然な人間の反応であり、重要なのは、これらのネガティブな感情を抑え込まず、健全な方法で処理し管理すること。

 

強制的にポジティブな状態にするのではなく、自己思いやりを実践できるといい。ネガティブな感情を感じて理解することを許す。ーこれによって、時間をかけて感情の健全な管理が行われ、より真正なポジティブなマインドセットが育まれる可能性がある。

 

最終的な目標は、ネガティブな感情を認識し処理する一方で、全体的なウェルビーイングをサポートするポジティブなマインドセットを育てる健全なバランスを見つけることが大事。

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Self-Esteem やわたしたちの価値観の共有で学んだことだった。そしてうん。うん。とうなずく。

 

 

ここがまさにユーモアの応用治療につながるのだと認識しました。

 

毎日笑顔でポジティブなことしか受け入れないし、(だから多くの肯定絶対主義者はテレビのニュースをみないという)発しないでいられればそれはそれですてきなこと。 それがしあわせなら、それがいい。

 

それとは別にネガティブな感情も含めての経験を楽しめるようになったら、それもまた人生。

 

Everthing is perfect, just the way it is. Even when things don’t look perfect at the time.  

すべてはそのままで完璧。たとえそのとき完璧に思えない状況であっても。